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エアバス社が『A350 XWB』開発中 787や777Xに対抗

      2015/09/02

ヨーロッパの大手旅客機メーカーであるAIRBUS(エアバス)社は、ボーイング社の787777Xに対抗するための新しい航空機を開発中です。それが「A350 XWB」です。「XWB」はeXtra Wide Bodyの略で、エコノミーで9席並べられるワイドボディー機です。

エアバス A350 XWB

エアバス社HPより

ボーイングの787や777Xが業界で好調に売れており、これに危機感を抱いたエアバスが新たに長距離路線向けの新型機として開発に乗り出しました。当初既存のA330の焼き直し程度を予定していたのですが、航空会社から不評をかい大幅なリニューアルの「A350XWB」にいたったという経緯があります。

エアバス社としては、A380の開発に力を入れていたので、多額の資金をA350の開発に入れることに躊躇したのでしょう。

3つのシリーズを開発中

A350は、主に胴体の長さの違いで3つのシリーズを開発しています。

  • A350-800 A350-900の短胴型。航続距離15,900km、3クラスで245座席。
  • A350-900 基本型。航続距離13,900km、3クラスで285席。
  • A350-1000 A350-900の胴体を延長した型。、3クラスで350席。

エアバス A350 XWB 3シリーズ

この3シリーズをさらに航続距離の違いによるタイプ別けもありますし、貨物専用の機体も開発中です。

エアバスA350XWB 3機編隊

エアバス社HPより 手前がA350 XWB、中央にA380、奥はA330

A350 XWBの特徴

エアバスの社運をかけたといってもいいエアバスA350 XWB。その特徴をみていきましょう。

横9席並べられるワイドボディー

eXtra Wide Bodyというだけあって、キャビンの幅は777の546cmより少し大きい559cm。エコノミー席を9席並べることができ、低価格の便では10席並べることも提案しています。エアアジアさんなんかが3-4-3のレイアウトを採用してくるかもしれませんね。

エアバス A350 XWB ワイドボディー

エアバス社HPより

まあ正直ワイドボディーで得するのは航空会社だけ。乗客の視点からみると、9席ということは「3-3-3」のシート配列となり、「3-2-3」などに比べてちょっと窮屈な感じがするかもしれませんね。

ユーザーにとっていい点として、キャビンスペースが広げられているところ。窓側の席の天井までのスペースなどが広げられ、圧迫感を減らしています。

新素材を多用

機体の53%に複合材を採用することで軽量化を実現。ボディーには炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用して軽量化とともにメンテナンス性を向上。

新設計の主翼にも全複合材製を使用し巡航速度マッハ8.5を実現。主翼面積は開発初期A350の361m²からXWBでは443m²に拡張されています。これはボーイング777の424m²より大きくなっています。翼面積を大きくすればエネルギー効率が上がり燃費が向上します。

2014年11月19日 日本に初飛来

2014年11月19日に、東京羽田空港に開発中のエアバス「A350XWB」が初飛来しました。17日に現地トゥールーズを飛び立ったA350XWBは、28日までの11日間でソウル、羽田、ハノイ、バンコク、クアラルンプールを訪問し、仏トゥールーズに帰還する予定。

日本に初飛来するA350XWB

A350XWB エアバス社 HPより

現在A350XWBは試験飛行を進めつつ、欧州航空安全庁やFAA(米連邦航空局)から型式証明を取得しており、2019年からJALに引き渡される予定となっています。

受注状況 (2014年7月1日現在)

日本の航空会社では、JALがA350-900を18機、A350-1000を13機発注しています。その他にもエアアジアXがA350-900を10機、タイ航空が A350-900を4機、ベトナム航空がA350-900を10機発注。
現時点で、812機の受注が決定しています。

当初787に水をあけられていましたが、787のバッテリーなどのトラブルでだいぶ受注を盛り返したようです。

エアバス A350 XWB

エアバス社HPより

エアバス社(AIRBUS)について

本社所在地はフランスのトゥールーズ。従業員数は約5万9,000人。日本、米国、中国、中東に子会社を持っています。

機体の製造は主にフランス、ドイツ、スペイン、英国などヨーロッパに点在する各拠点で行い、完成パーツが、最終組立の行われる仏トゥールーズと独ハンブルクに輸送されます。また、中国の天津にはA320ファミリーの最終組立工場があります。

エアバス社は、アメリカの旅客機メーカーの独占に対抗するために、フランスのアエロスパシアル(現EADS)と西ドイツDASA(現EADS)が共同出資して1970年12月に設立された会社です。その後、スペインと英国が加わっています。

新興企業なのでその機体には新技術を積極的に取り入れました。たとえば「フライバイワイヤ」。これはジョイスティックでの操縦情報を電気信号に変え、コンピュータで機体を制御する技術。もともと、アメリカの戦闘機F16が最初に採用した技術です。

エアバスは民間航空機として、100座席から500座席以上まで幅広い航空機群を製造しています。単通路型のA320ファミリー(A318、A319、A320、A320neo、A321)、貨物専用機やMRTTを含む長距離用ワイドボディのA330ファミリー、次世代機A350 XWBファミリー、そして総2階建て大型機A380ファミリーです。

また、輸送機や空中給油機を中心に軍用機も展開しています。

 - 航空機紹介

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